東海旅客鉄道株式会社（JR東海）は、部分的に水素エンジンを動力源とするハイブリッド車両の開発に向けて邁進していると同社関係者が発表した。
関係者は11月16日、この試みは世界初であり、二酸化炭素（CO2）排出量をほぼゼロにしながら列車の運行が可能になると発表した。
JR東海の丹羽俊介社長は、鉄道の脱炭素化に向けて水素エンジンなどの研究を拡大する理由を説明し、「さまざまなオプション手段を用意したい」と述べた。
名古屋に本拠を置く鉄道運営会社は、2050年までに日本でカーボンニュートラルを達成するという政府の目標を支援することを目的として、早ければ来年にもこの技術の屋内での模擬試験走行を開始する予定だ。
この取り組みには、JR東海の特急「ひだ」「南紀」に採用されているHC85系車両のディーゼルハイブリッド技術が活用される。
現時点では、このシリーズの車両は、主蓄電池と軽油を燃料とする発電機を駆動するディーゼル エンジンから電力を供給されるモーターによって駆動されます。 そのエンジンは水素を燃料とするエンジンに置き換えられる予定だ。
JR東海は年間約7万トンのCO2を排出している。 このうち半分以上は、高山線や紀勢線など同社の鉄道網の非電化区間を運行する車両の燃料由来だ。
同社は脱炭素化に向けた取り組みの一環として、バイオ燃料ディーゼルエンジンや水素燃料電池を燃料とする鉄道車両の研究をすでに開始している。
しかし、これらの列車の研究は、燃料調達コストや列車が上り坂を走行できる十分な出力能力を確保する必要性などの難題に直面している。 そのため、実用化のめどはまだ立っていない。
水素を燃やしてもCO2が排出されないため、脱炭素化を目指して水素を燃料として利用する研究が進められています。 自動車メーカーのトヨタ自動車も水素エンジンの開発に力を入れている。
しかし、専門家らは水素を燃料として使用する場合の問題点を指摘している。 例えば、現在の主流の技術で水素を製造する際にはCO2が排出されます。
